絵本の印刷ヘルプ
おはようございます。
昨日から印刷現場にヘルプで入っております。
前までの感覚が衰えていないことに驚きます。
そりゃ17年間も印刷してたら身体に染み付いてますよね、インキ臭。笑
さてどうしてヘルプに入ったかと言うと、
絵本の印刷が薄いかもしれないと担当営業と話したからです。
いざ現場に行って確認すると、やはり薄い。
印刷機の濃度画面を見るとフラフラと濃度が安定しておらず、
50%の平網のドットゲインが50%とこが55%とあまりゲインしてなかったり…
AMスクリーン300線では65%〜70%ぐらいは欲しい。
スケジュールの厳しさもバタバタするのもわかるけど、
品質の劣化は印刷会社にとっては命取りになり兼ねないと判断をしました。
ということで、全部刷り直し!
若手の印刷工の気持ちを考えると厳しい選択だったと思いますが、
この経験がやがて彼の糧になると信じております。
一緒にがんばろうっ!
今回はプロッターの出力ではなくオンデマンドプリンターが色見本。
リーブルのオンデマンドプリンターは、ゼロックスの5656。
とても優秀なプリンターなんですが、AMスクリーン300線と比べると少しくすむ。
トナーであるから仕方がないことなんですけどね。
お客さんもその濃いめなものを確認してOKをいただいておるので、
それも考慮して、実際の印刷では濃いめに印刷するのが鉄則。
とくにブラックは、全体の絵を引き締めるために重要となります。
現場に入りまずローラーのニップ圧をチェック。まずまずな状態。
ドットゲインを上げるためにインキ濃度を調整。
実際の印刷物がコレ
上から
・ゼロックス5656(簡易色校正)
・若手印刷工の印刷
・ワタクシの印刷
CMYKのインキ濃度を再調整しゼロックス5656の簡易色校正に近づけました。
ただ、やはりゼロックス5656の出力は少し青みがかりくすんでます。
実際の印刷の方がキレイなのでOK!
やはりブラックは濃いめが好きです。
今回は通常のセットインキで対応しまいしたが、
今後は女神インキのOSスーパーブラックやT&K TOKAのサタンブラック・デビルブラックなどを使用することも教えていきたいですね。
あと少し、印刷頑張ってきます!