印刷用語集 な〜わ

 

な行

 

中とじ
のどを開いて針金や糸で綴じる製本方法。週刊誌に多く見られる。

並製本
仮製本ともいう。上製本のように別に表紙を作るのではなく、中身を表紙でくるみ、中身と表紙を同時に仕上げる製本方法。無線綴じが一般的。

入稿
印刷会社に文字、写真などの原稿類をレイアウトして渡すこと。印刷のデジタル化に伴い、デジタル原稿による入稿が増えた。

のど
本の綴じ目、綴じ目に近い部分のこと。

ノンブル
本のページ数を表す番号。英語でナンバーに当たるドイツ語。

 

は行

 


本文以外のところに入れた、書名、見出し、章のタイトルなど。

判型
印刷物の大きさ、あるいは寸法の比率。A判、B判、菊判、四六判、ワイド(AB)判などがある。

版下(はんした)
製版印刷するため、写真、文字、イラストなどをレイアウトした完全原稿。版下を作製する作業をフィニッシュワークという。

版面(はんづら)
印刷される範囲全体を指す。文章が組まれる部分のみについていうこともある。

PS版
アルミ製の板に親水性層を重ね、その上に感光性樹脂を塗布したオフセット印刷用の版。

フィニッシュワーク
原稿の仕上げ。製版の前準備、台紙の作成を行うこと

フィルム製版
台紙をフィルム撮影したものとスキャナで別撮りした写真原稿などと合成し、できあがりのフィルムを集版していく製版方法。

袋とじ
印刷物を折って袋状になった方を小口にしてのどを綴じ、小口を裁断しない綴じ方。週刊誌の付録や和本に見られる。

プリプレス
印刷前工程。デザイン、割付け、文字組版、写真製版、電子画像処理、印刷版作製など、印刷以前のすべての工程を指す。

プレスキャン
あらかじめ原稿台全体を低解像度で撮ること。

平体(へいたい)
正体の文字の天地を縮めた形。

平版印刷
現在、印刷の主流となっている印刷方法。平らな版に水とインキをつけ、水と油(インキ)が反発する原理を応用して印字部分のみインキをつけ、それを転写して紙に印刷する。インキを一旦ゴム胴に転写することから、オフセット印刷と呼ばれる。

本製本
上製本のこと。

 

ま行

 

枚葉機(まいようき)
オフセット印刷機のうち、1枚ずつの用紙を使って印刷する方式。

見返し
表紙と裏表紙の裏側(表2と表3)に貼られ、本の中身と表紙を統合させる紙。

明朝体(みんちょうたい)
横の線が細く、縦の線が太い和文書体。本文によく使用される。線の太さにより、細
明朝体から特太明朝体までバリエーションがある。

面付け(めんつけ)
1枚の印刷用紙に同じページ、同じ面を複数印刷できるよう刷版を焼き付けること。印刷後に裁断して使う。2面付け、4面付け、と表現する。ページものを印刷して、折った時にページ順に揃うよう刷版を配置することも「面付け」という。

 

や行

 

横組み
左開きの本で、横に文章を流す場合の文字の組み方。

余白
版面と小口、のどに生じる白い部分。

 

ら行

 

ラフレイアウト
実際のレイアウト用紙を使い、サムネイルよりもっと具体的に現物に近づけたもの。イラスト、写真、文章などのおよその配置を表す。

リーフレット
一枚ものの綴じられていない印刷物。

リップ(RIP)
印刷用にポストスクリプトデータをビットマップイメージに展開するプロセッサ。文字やイメージデータを走査しながら、ビットマップに変換する。

輪転印刷(りんてんいんさつ)
印刷用紙も刷版も円筒状に巻きつけて、両者を回転させながら印刷する方式。巻き取り紙を使う。

ルビ
漢字の脇や上につけるふりがな。

連続階調原稿
写真、絵画、毛筆などのように濃度が連続的に変化しているもの。

 

わ行

 

和製本
わが国で古くから行われている製本様式。片面刷りしたものを二つ折りにし、袋綴じにした製本方法。1冊ずつの手製本となる。

割付け
文章や写真、イラスト、図版などの原稿の要素を紙面にどのように配置するか決め、指定すること。レイアウトともいう。

 

 

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