雑念プリンティング!21
先日、ある方と話す中で気がついたことがあるのです。
男女のデザイナーの着眼点の違い。
男性のデザイナーは相対的、感覚的に判断することが多い。
女性のデザイナーは、細部までこだわりを貫く。
ディレクションや立会いの印刷を好んで行うようになってから、そんなことも感じていたんです。
ここ最近、それは本当なの?と疑問に思うことも多くなりました。
そもそも、その「差」が男女の違いなのかという点。
ベテランの女性デザイナーはどちらかというと感覚的に判断する方も多い気がします。
それならば、その「差」は男女ではなく経験値の「差」ではないか。
男女でも、経験の多い少ないでも、ここだけはゆずれないという「こだわり」がある方の仕事はおもしろい。
僕が担当させていただいているデザイン感覚が優れていると感じている男性デザイナーも、デザイナー業をはじめた頃は、とにかく細かかった。突き詰めて、こだわり抜くことが美学であったり、それがデザイナーだという考えだったかもしれない。
そのような方との付き合いが少なかったので新鮮だったし、そのこだわりに応えたい気持ちでした。
しかし、そのデザイナーさんは近頃、デザイナー特有の感覚的感性・判断のもと仕事されるようになったと、感じるのです。
それは、もうベテランの証拠。経験を重ねられ自分のスタイルを確立されたんだと思います。
色んなことに挑戦させていただき、時にはお叱りも受け、共に成長させていただいたデザイナーのひとりなので、負けられないなって気持ちと、偉そうにもうれしく思うのです。
これからも今よりもっと、世に認められるデザインをしていくのだと思います。
本日は、久しぶりの全ページ立会い印刷。
担当のデザイナーが全ページ確認したいと申し出てくれたらしいです。
それを聞いた時に思ったんです。
この女性デザイナーは、きっとこれから成長するなぁーって。
本当に私感で申し訳ないのですが、こだわって経験を重ねてではないとわからないことがたくさんあると思うんです。
自分のデザインとクライアントの意向を、これからどんどんカタチに残していただきたい。
そして上で述べたように、感覚的な判断ができるようになってほしい。
一緒に成長できる環境と関係をこれからも作っていきたいと願ってます。
久しぶりの雑念プリンティングでした。