印刷用語解説④

キク判(菊判)
紙のサイズにキク判というサイズがあります。
寸法は縦939mm×横636mm(3尺1寸×2尺1寸)
A4サイズが8面とれるサイズです。
明治の中頃に日本橋の店が、横浜にある輸入代行業者に注文しアメリカから輸入した。当初は新聞用紙の寸法だったがそれだけに使うのは割が合わないと、一般の出版物にも使われ始めた。販売するにあたって商標をどうするか検討した結果、
・輸入紙の商標がダリアの花であり、ダリアは菊に似ていること
・この紙が新聞印刷に使われており、新聞の『聞』の字は『きく』と読むこと
・菊は皇室紋(菊花紋章)であること
などの理由から菊の花を商標にし『菊印判』として売り出したといわれる。次第に菊印判が流行し、いつの間にか菊印判を略して菊判と通称されるようになったと言うことらしい。